第4回「環境まちづくり研究会の役割」

と き:平成13年12月21日(金)9:00〜12:00
ところ:市役所 南庁舎
参加者数:20人、事務局2人、コンサル3人

ねらい
● 環境基本計画と自分、または市役所各課との関わりを確認する。
● 市民参加による環境基本計画策定の意義を理解する。
● 市民と行政との共働の環境基本計画策定における行政のミッションの
  確認と、どのようなサポートができるかを具体的に共有する。
プログラムの流れ
(1)前回のふりかえりと今回のねらい
ファシリテーターの山中から、前回のふりかえりと今回のねらいについて説明しました。

<前回のふりかえり>
@地域における問題は、単独ではなく相互依存の中にあることを確認しました。
A 「持続可能な開発」の概念について確認しました。


<今回のねらい>
@ 「市役所が担っている役割」、「市役所の中での自分の課の役割」、「市民と一緒に何ができるか」について、そのメリットとデメリットを考え、「環境まちづくり研究会の役割」を考えます。
A 市民とどう関わり、どう協働していくのかもイメージしながら進めます。
その後、グループに分かれ、各自で「前回までのワークショップで印象に残ったこと」、「個人として、市役所の仕事を通して何を実現したいか」を紙に書き出し、各自で話を聞いて回り、「印象に残ったこと」を発表し、全体で共有しました。

<印象に残ったこと>
● 困ったときに、何でも相談できるところであるようにしたい
● 偏見を持った目で見てしまうことがいけない
● 地球環境がうまく循環するためには、人間の活動を見直すことが大切
● 自分のミッションについてちゃんと考えているので、自分もできる限り環境について考えて仕事をしていきたい
● 利害関係の上に環境問題が成り立っている
● 環境問題を解決するためには、きれいごとだけでは済まされない
● 公の役割というのが、以前とは違ってきていると感じた
● 今まで、問題を解決するにあたっては市主体で行ってきたが、これからは本人どおしが主体となり、市はそのための機会や場を与えることが必要
● 貧富の差に関して、個人の感じる尺度や価値観が違う
● 自分が応対しているお客さんに喜んでほしい
● 生活の中で培ってきたことを活かしていきたい
(2)市役所のミッション(担っている役割/使命)は何か?
「市役所のミッションとは何か」について、各自カードに書き出し、整理、発表し、全体で共有しました。

<進め方>
@ グループに分かれ、まず各自でカードに「今まで行ってきたこと」、「今まで行ってこなかったが必要なこと」を具体的に書き出しました。
A グループ内で、各自がカードを読み上げながら模造紙に貼り出しました。次に、同じような内容のカードを分類し、「〜の役割」につなげる言葉をキーワードにしてまとめました。
B 各グループでまとめた内容について、発表し、全体で共有しました。
 ※「環境まちづくり研究会の役割」のまとめ

<役割についてのまとめ>
● 住みやすい、快適に暮らせるまちをつくる → 開発
● 抑制(保全)
● 公共性を保つ(職員がモラルを持つ) → 採算に合わない必要な事業の推進
● 相談にのる
● ゆりかご(子育て支援)から墓場(老人福祉)まで
● 市民間の交流(世代間、地域間)支援
● 教育を進める
● 魅力のPR
● 市民の利益の確保支援
● 市民参加の支援 → 団体、情報提供支援
● 住民情報の管理
● 長期計画の立案・策定
● 市全体のバランスをとる → ルールづくり

カードに書き出す様子 発表の様子

(3)市役所のミッションとあなたの課の役割
先ほど各グループから出された「市役所のミッション」について、各自で1つのキーワードにまとめました。
 ※「環境まちづくり研究会の役割」のまとめ

<進め方>

@ 各自で、「市役所のミッション」を1つのキャッチコピーにまとめました。
A 次に、「市役所のミッションを達成するために、自分の課で何ができるか」を書き出しました。
(4)環境基本計画 市民参加でつくることのメリット、デメリット
グループごとに、環境基本計画を市民参加でつくることの「メリット」、「デメリット」をブレーンストーミング※を用いて模造紙に書き出し、整理、まとめ、全体で共有しました。
※ブレーンストーミング:自由討論方式で多くを出し合い、独創的なアイデアを引き出す集団思考法。

 <ルール> @ 批判厳禁 A 大胆な意見を歓迎 B 質より量 C 便乗歓迎
<進め方>
@ グループごとに、模造紙に、環境基本計画を市民参加でつくることの「メリット」、「デメリット」それぞれについて書き出しました。
A グループでまとめた内容をそれぞれ順に発表し、全体で共有しました。

<メリット>
● 多くの市民が関心を持つ、協力が得やすい、市民の抵抗が少ない
● 目線の違った計画ができる
● 胸を張ってPRできる、市民意識高揚、能動的になる、市民も責任を共有できる
● 少数で考えるより、質の高いものができる
● いろんな世代の意見が聞ける
● 行政にとらわれない、幅広い意見が聞ける
● 市民意見が具体的に聞ける
● 団体の意見に左右されるという弊害がなくなる
● 市民に理解されやすい
● 策定後もパートナーシップが継続する
● 実効性がある
● 職員、市民の育成ができる

<デメリット>
● アイデアや意見の実現、調整が大変、参加者だけの意見(一部市民)
● 面倒くさい
● 計画半ばで反対される
● 手法が暗中模索、「今までのやり方は何だったの」と言われる
●時間がかかる、残業が多くなる
● 上級官庁との衝突が多くなり、大変
● 質の高いものを求めるとお金がかかる、予算に関係ない
● 継続的な参加が難しい、日程調整が難しい
● 理想が高くなる
● 声の大きい人に意見が流されやすい
● 利益誘導型の人にはなじまない
● 人選が困難
● 職員、市民が慣れていない
● 誰が市民なのか、議会は何をやっているのか

 「環境まちづくり研究会の役割」のまとめ

模造紙に書き出す様子 発表の様子

(5)メリット、デメリットをどうサポートできるか?
環境基本計画を市民参加でつくることの「メリット」、「デメリット」に対して、自分の課の仕事として関われることを考え、用紙に書き出し、発表し、全体で共有しました。

<進め方>
@ 各自で、先ほどのワークショップにおいて出された「メリット」、「デメリット」に対して、「自分の課で協力、サポートできること」を書き出しました。
A グループ内でそれぞれが書いた内容について、発表し合いました。
 ※「環境まちづくり研究会の役割」のまとめ
(6)今後の日程及び事務連絡
・第5回の日程:1月11日(金)9:00〜12:00
・ふりかえりシートへの記入
以 上

←3index5→