第6回 「共生のまちづくり」

〜人と人、人と生物、地域と地域、地域と世界〜

* と き:平成13年10月17日(水)19:00〜21:05
* ところ:中央福祉センター 会議室
* 参加者数:30人(うち大学生2人)、傍聴者数2人、事務局5人、コンサル4人

ねらい
● 地域にあっても、地球という視点から見ても、現代の社会においては人も
ものも、相互に複雑に依存しながら存在していることの理解。
● 持続可能な環境のための「環境指針」として地球サミットで確認された
世界的合意事項を知る。
プログラムの流れ

(1)環境リレートーク
会議の冒頭10分程度を使い、参加者の中から3人、「環境」について考えていることを語ってもらいました。
(2)前回のふりかえりと今回のねらい
ファシリテーターの山中から、前回のふりかえりと今回のねらいについて説明しました。

<前回のふりかえり>
@ 「人間コピー機」というゲームを通じて、持続可能のために必要な「循環」について考えました。
A いろいろな視点を持って実際にまちに出かけて行き、自分たちで撮ってきた写真や、「そこにどんなものがあったのか」、「知らなかったもの発見した」などをまとめ、まちの情報地図をつくりました。
B この会議に参加していない人の想いも反映した計画にする必要があることを確認し、共有しました。

<今回のねらい>
@ 心、頭、体を使ってワークショップを行い、体験することの意義を共有します。
A 今回は「地球の視点」で日進を見てみます。そして、人もモノも相互に複雑に依存しながら存在していることを理解し、確認します。
B 持続可能な環境のための環境指針として、地球サミットという会議で確認された世界的な合意事項を学びます。
(3)「鎖国ゲーム」(ブレーンストーミング)
「日本がもし鎖国したら、私たちの暮らしや生活はどう変わるか」について考え、模造紙に書き出して整理、発表し、共有しました。

<進め方>
@ 各グループで、まず各自が「日本がもし外国とのつきあいを一切禁止したら、私たちの暮らしや生活はどう変わるか」について考えました。
A グループ内で自分の考えを発表し、共有しながら模造紙に書き出しました。
B 各グループでまとめた内容について発表し、全体で共有しました。
C 「やってみてどんな感じがしたか」、「どういった印象を持ったか」といった感想を発表し、全体で共有しました。
 ※「鎖国ゲーム」のまとめ

自分の考えを発表しながら書き出す様子  発表の様子

(4)「ごみ処理基本計画」について
環境課:福岡課長補佐より、「わいわい!がやがや!ごみ座談会」(当日配付資料)について説明を行いました。
(5)「地球の数字 〜 成長と限界 〜」(ワークショップ)
レジュメ(当日配付資料)を基に「需要と供給」、「成長の限界」を数字で確認し、「世界の視点」で日進とのつながりを考え、全体で共有しました。

<進め方>
@ 「地球の数字」という10の質問に対して、0〜100の数字を予想するゲーム(統計ライン)を行い、「20世紀の成長と格差」を具体的な数字で確認しました。
A 数字を見て「どんな感じがするか」、「どの数字が一番印象に残ったか」、「どれが直接自分たちに関わるか」について考え、グループ内で話し合いました。
B 各グループでまとめた内容について発表し、全体で共有しました。
 ※「地球の数字 〜 成長と限界 〜」のまとめ
C 参加者から「どんな感じがするか」、「どの数字が一番印象に残ったか」、「どれが直接自分たちに関わるか」について感想を聞きました。

● 食べられない人がいる裏側で、ダイエットのために特別にお金を使っていることです。これは非常なムダで、このお金で救える人がたくさんいるだろうと思います。また、生命の源になっている水がなくなっているのは、これ以上の危機感はないのではないかと思います。
● 「森がなくなり、そこで生活している人たちが困る」という話をしました。
● コンビニで非常にムダが出てしまうという話をしました。日本は消費者の意識が低く、例えばドイツでは古い商品が前にあり、新しい商品をとろうとすると一般のお客さんが注意するそうです。
● 個人の意見ですが、人口増加というのは楽観的な考えだと思います。20〜30年後には食糧難で激減するというのが、あまり一般的ではないのですが専門家の間で言われています。
● 先進国の人口が世界人口の25%で、その人たちが80%の富を持っているというのが印象に残りました。
● コンビニで50個お弁当を売るためには、倍発注しないとだめなのです。棚に少ししか商品がないと、残り物に見えて誰も買いたいと思わないのです。そのため、ディスプレイ用の商品の発注も考えないといけませんが、それはごみになります。これは、消費者全体の心理やニーズがそうだから、業界側もそう対応するわけです。しかも、パンなどは賞味期限より一日早く廃棄します。賞味期限ぎりぎりのものがあると、その店のフレッシュ感がなくなり、店のイメージダウンにつながるため早くごみにするのです。そういうのがなければ、正直いってごみもなくなると思います。

「地球の数字」予想ゲームを行う様子  発表の様子

(6)「地球サミットって何?」(ミニレクチャー)
レジュメ(当日配付資料)を使って説明を行い、「持続可能な開発」と「環境」について学び、共有しました。

<進め方>
@ 「持続可能な開発」と「環境」(レジュメ:当日配付資料)について説明を行い、全体で共有しました。
A 「開発のイメージ」について、各自から発表し、共有しました。

リゾート開発、ゴルフ場、森林伐採、能力、海の埋め立て、宅地造成、地上げ、
夢、自然破壊、壊れる、薬(新薬)、技術

(7)今後の日程及び事務連絡
・第7回の日程:11月16日(金)19:00〜21:00
・ふりかえりシートへの記入
・番外アイスブレーキングを「阿蔵(あぐら)」にて実施(参加者17人、事務局・コンサル含む)
以 上

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