第3回 『私たちが築く 私たちの地域の未来』 〜参加することの意義と「市民会議」の役割〜 * と き:平成13年9月16日(土)10:00〜16:15 * ところ:中央福祉センター 会議室 * 参加者数:26人、傍聴者数2人、事務局5人、コンサル5人 |
ねらい | |
● コミュニティ(地域)を自分はどう捉えているか、またそこにどう参加 しているかをふりかえる。 ● コミュニティの課題解決・コミュニティづくりに参加することの意義を 確認する。 ● 市民会議はどんな役割を担っているのか(ミッションは何か)、個人の 願いからは少し離れて共通の目的を確認する。 ● 環境基本計画をつくるプロセスで大切にしたい視点と課題を確認する。 |
プログラムの流れ | |
(1)「はっきりしたいこと」確認 | |
水と緑の課:杉浦係長、コンサル:川合、ファシリテーター:山中から、第2回で出された「はっきりしたいこと」の特に確認したいことについて説明しました。 |
● 環境課との連携、関係について 今後、事務局は水と緑の課と環境課で構成され、連携し協力していきます。 ● 市民会議と協議会の関係について 協議会を外へ出し、策定委員会が主体でプランをつくっていく形にしました。 ● 傍聴者の扱いについて 会場の人数制限を越えない限り傍聴していただけます。ただし、ワークショップやグループワークに参加することは考えていません。ご意見があれば書面で出していただき、市民会議での一意見として取り扱うこととします。 ● 市民会議の日程変更について 11/11の第7回が市民まつりと重なるので、11/25を第8回とし、第8回を11/20から11/6の第7回として変更しました。また、第12回、第13回もアンケート設計のために内容を変更しました。 ● 写真撮影等について ビデオ撮影の目的は、会議録作成における録音テープの代わりと、参加できなかった人に貸し出すためです。 カメラ撮影の目的は、ふりかえり資料に会議の様子として掲載することと、広く市民の方に知らせるために、ホームページ上へ掲載するためです。 撮されたくない人は「ふりかえりシート」にその旨記入していただければ、外へ出す資料については配慮します。 ● アンケートの進め方について 5名から設問についての提案があり、本日の資料に載せています。今後の進め方については、他のアンケートや最近行ったアンケートとの重複を避けるため、来年の2月から3月にかけてアンケート設計を皆さんと行います。 その間は、今、市で行っている土地利用計画やごみ処理基本計画に関するアンケート結果の収集、ホームページ等を利用して広く意見を募りたいと思っています。 ● この会議の名称について 今までに6つ出ています。休憩時間に考えついた方は追加で出していただき、会議の最後に決めたいと思います。 ● 市民会議について 今日は「自分自身にとって環境とは一体何だろう」、「自分にとって地域とは一体何だろう」といったことについて、どう捉え、どうしていきたいかを形にする「参加型のワークショップ」という進め方で、自分たちの環境基本計画に対する考えを共有していきたいと思います。 ● その他質疑応答 会議時間後の集まりには、個人的な事情があって出られない。その場に出なかった人は意見を共有することができないので、やり方を改善してほしい。 → 今日も会議後に、時間のある方には集まれるようにしています。物事が決まるような場ではありません。知り合いをつくる場として設けています。(杉浦) 自分も出られないが、井戸端会議だという感じがする。出られなくても、例えば休憩時間に話をするなど、出た人だけでなく出てない人にも「こういったことがあったよ」と伝えてもらえればよいと思う。 → 基本的に意見のやりとりは、この市民会議がすべてだと考えてください。(山中) ● 参加者の紹介 村田さん(第2回から参加)と武田さんの紹介を行いました。 |
写真を選んでいる様子 | 話し合っている様子 |
(4)「参加」してよかったと思える会に共通する要素は?(ワークショップ) | |||
「参加してよかった」と思える会の共通要素について、カードを用いて、整理、共有しました。 |
|
||
<進め方> @ グループに分かれ、まず個人でどんな要素があると「参加してよかった」と思うのかカードに書き出し、発表しました。 A グループごとに、個人が書いたカードを、同じようなことや関連すること等を模造紙の上で整理し、まとめました。 B 各グループでまとめた内容について自由に見て回り、全体で共有しました。 |
|||
※「参加してよかったと思える会に共通する要素は?」のまとめ |
カードを整理している様子 | 他のグループの模造紙を見て回る様子 |
C 「参加してよかったと思うこと」、「グループ内で他の人が出した要素を見てどう思ったか」、「他のグループがまとめたものを見てどんなことに気づいたか、感じたか」について、参加者から感想を聞きました。 |
● いろんな人との出会い、参加して楽しい、自分が参加してすごく充実感がある。そう思い、他の人の考えを知ることも大切だと思った。 ● 我々のところはシンプルだと思った。お友達ができる、出会いがある、自分のためにもなる、ということ。 ● どのグループでも出ているもの。楽しい、リラックスできる、充実感、ということ。 |
(5)じっくり知り合おう!(アイスブレーキング) | |||
「私は・・・」で始まる10の文章と似顔絵を書き、じっくりお互いを知り合うことを行いました。 |
|
||
<進め方> @ 自分自身について、「私は・・・」で始まる10の文章を紙に書き出しました。また、相手に質問したいことも1つ書きました。 A 2人1組になり、お互いに話をせず相手の似顔絵を描きました。その後、「私は・・・」で始まる10の文章を伝え合いました。 B 聞いている方は、10の文章の中で印象に残ったものを3つ、相手にしたい質問を1つ、似顔絵に書き込みました。 C 8人で1つのグループになり、似顔絵と4つの相手に対する情報を基に、他己紹介という形で、グループ内の人に知り合った相手のことを伝え合いました。 |
|||
※「じっくり知り合おう!」のまとめ |
お互いの似顔絵を描いている様子 | 知り合った人を紹介する様子 |
D 「私は・・・」で始まる10の文章、「相手と知り合ったこと」、「相手に伝えたいことを伝えられたか」等について、参加者から感想を聞きました。 |
● 特に伝えたいことはなかったので、その方の感じた印象で書かれたと思う。一番強く感じたのは、いろいろな生活の背景を持つ方がいると思った。 ● 10の文章について話し合っていると、共通点があると感じた。また、全く別の観点で物事を捉えることができた。相手との話の中で「不便」と「環境」との関連性について疑問があるというのは勉強になった。 ● 自分の興味のあるものと同じものを3つ選んだ気がする。 |
(6)「わたし」と「コミュニティ(地域)」との関係(ワークショップ) | |||
「わたしにとってコミュニティとは何か?」、「いくつのコミュニティで生きているのか?」、「どのように参加しているか?」について、工作を通して目に見える形で発表し、共有しました。 |
|
||
<進め方> @ 自分がいくつのコミュニティに関わっているか考え、色紙を使って色、形、イメージをオブジェとして表現しました。 A クリップを自分に例え、「どのあたりに自分がいるか」をコミュニティに対する関わりの度合いによって、刺す位置を考えながら色紙を重ねていきました。 B 他の人に説明する内容を考え、オブジェについてグループの中で紹介し、「つくってみてどう感じたか」を共有しました。 |
コミュニティとの関係について工作する様子 | コミュニティとの関係を説明する様子 |
C 「自分とコミュニティの関わりについてどんな感じがしたか」、「他の人のオブジェを見てどう感じたか」について、参加者から感想を聞きました。 |
● 東京の友達が非常に華やかに表現されていた。 ● 自然や地域についての帰属意識はあるが、人間関係については希薄だと思った。他の人はたくさん属している雰囲気があった。 ● 非常におもしろかった。「高さ」という視点から自分の立場を考えている人もいたりした。この会を玉虫色といわれたのが、非常におもしろかった。 |
(7)自分にとっての"日進"の課題に思うこと(ワークショップ) | |
オブジェの中で、「日進」という地域はどこの位置にあり、オブジェの中でどこに関わっているのかという「自分にとっての"日進"の課題に思うこと」をさまざまな視点から考え、発表し、共有しました。 <進め方> @ オブジェの中で、「日進」という地域はどこの位置にあり、どこに関わっているのかということを考えました。 A 環境に限らず「暮らしていく上で課題に思うこと」をカードに出しました。 B 同じようなことや関連すること等を模造紙の上で整理し、まとめました。 C 各グループでまとめた内容について自由に見て回り、全体で共有しました。 |
|
※「自分にとっての"日進"の課題に思うこと」のまとめ |
模造紙に整理したカードを見て回る様子 | 発表している様子 |
D 「あらためて確認したこと」、「発見したこと」について、参加者から感想を聞きました。 |
● 老人問題や障害者からの視点ということを上げられていた方がいた。 ● 緑がだんだんなくなってきている。緑の増やし方を考えていきたいと思った。 ● 日進が、果たして学生に役立つようなまちなみになっているかと思った。 |
(8)地域の課題解決に「私が参加しない」ということで どんなことが起こるか(ワークショップ) |
|
「コミュニティの課題解決」、「コミュニティづくりに私が参加をしないとどうなるか」についてグループ内で話し合い、出た意見を箇条書きでまとめ、発表し、共有しました。 | |
<進め方> @ 地域の課題を解決していくことに対して、「どんなことが起こるのか」ということを、様々な視点からグループ内で話し合いました。 A 話し合いの中で出された意見を箇条書きで紙に書き留めました。 B 全体で発表し、共有しました。 |
|
※「地域の問題解決に「私が参加しない」ということで どんなことが起こるか」のまとめ |
話し合ったことを紙に書き出す様子 | まとめた意見を発表している様子 |
(9)「環境基本計画」をつくるにあたって大切にしたい視点は? | |||
個人的な想いや関心から離れ、「これから計画づくりを進めるにあたってどんな視点を大切にして進めるか」について、時間内にできる範囲まで模造紙に書き出し、発表、共有しました。 |
|
||
※「環境基本計画をつくるにあたって 大切にしたい視点は?」のまとめ |
話し合ったことを紙に書き出す様子 | まとめた意見を発表している様子 |
(10)会議の正式名称について | |
1人につき5枚シールを渡し、出された名称案に貼り付けました。なお、会議の正式名称は、当日の投票数と欠席者からの投票数を合わせ、次回の会議で発表することとしました。 |
|
||
会議名称案にシールを貼り付ける様子 |
(11)今後の日程及び事務連絡 | |
・第4回の日程:9月28日(金)19:00〜21:00 ・ふりかえりシートへの記入 ・番外アイスブレーキングを「インド館」で実施 (参加者8人、事務局・コンサル含む) |
|
以 上 |