■ ファシリテーターからの説明の要旨
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前回のふりかえりと今回のねらいについて |
前回は、「一体何のためにコミュニケーションするのか」、「私たちは今までどんなコミュニケーションをしてきただろうか」をふりかえりました。
今回は、「対立は悪くない 対立を超えるコミュニケーション」という副題で、「対立」について考えていきたいと思います。
私たちが暮らしている社会は、様々な考えを持った人が一緒に暮らしているので、「対立」というのは当然起きます。今まで、私たちは、日本の学校教育で「対立はよくない、仲良くしなさい」と言われ、教えられてきました。
しかし、「対立」自体が悪いのではなく、「対立」が起こったときにどう扱うかを学ぶことが重要になってくると思います。
欧米では、20年程前から社会責任のための教育がなされてきました。社会の中で自分が責任を持って生きるために何が必要か、その1つに「コミュニケーション能力」、「対立を建設的に解決する能力」があると言われています。
私たちの身の回りにある、身近な家庭や人間関係を見てもそうですが、小競り合いから果ては国家間紛争まで、私たちは「対立」に満ちあふれた世界に暮らしています。「対立」は一番の関心ごとと言ってもよいくらいです。この問題が解決されなければ、共生は不可能ではないかというくらい重要な問題です。
では、どうやって「対立」と向き合えばよいのか。「対立」を定義する、「対立」の特徴を理解する、「対立」を分類するなど、どんな解決方法があるかを論理的に学び、自分たちの手で解決して行く方法を学べるとよいかなと思います。
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