第7回「参加のためのコミュニケーション トレーニング 3」 〜 「対立」を超えるコミュニケーション 〜 と き:平成14年2月8日(金)9:00〜12:00 ところ:市役所 南庁舎 参加者数:32人、事務局1人、コンサル3人 |
ねらい | ||
● 対立を緩和するコミュニケーション(私メッセージ/アクティブリスニング等)があることを理解し、その能力を身につける。 ● ウイン・ウイン型解決に向けた、ウイン・ウイン型交渉法を身につける。 ● 実際の事例に当てはめて応用してみる。 |
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プログラムの流れ | ||
(1)前回のふりかえりと今回のねらい | ||
ファシリテーターの山中から、前回のふりかえりと今回のねらいについて説明しました。その後、配付資料を読み解く作業を行いました。 | ||
<前回のふりかえり> ○ 「対立」を定義すること、特徴を捉える、「対立」の扱い方について学びました。 <今回のねらい> ○ どうやって「対立」を解決するのか、実際の「対立」の場面でどんな態度が「対立」を緩和させたり、解決に導くのかという方法を具体的に学びます。 |
(2)やってみよう! | |
〜「私メッセージ」と「あなたメッセージ」〜 | |
ファシリテーターの山中より説明を行いました。 その後、グループごとで「私メッセージ」と「あなたメッセージ」を与えられた状況に従ってシートに記入し、グループ内で発表・共有した後、全体で共有しました。 <「私メッセージ」のポイント> @ 「私」で始まる文章で、非難したり、攻撃的にならずに意思を伝えられる。 A 基本は「私は○○のときに○○と感じます。それは○○だからです」で文章を考える(ただし、絶対「あなた」という言葉を使っていけないわけではない)。 <進め方> @ グループに分かれ、各自で与えられた状況を「あなたメッセージ」と「私メッセージ」に直し、シートに記入しました。 A グループ内で発表し、共有しました。 B 各グループで、一番よくできたなと思う「私メッセージ」と「あなたメッセージ」を発表し、全体で共有しました。 |
グループ内での発表の様子 | グループ発表の様子 |
<まとめ> | ||
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〜「アクティブリスニング」してみよう!〜 | ||
ファシリテーターの山中より、「アクティブリスニング(積極的に聞く方法)」の説明を行いました。 まずは、各自で、一番頭にきた「対立」の場面を、理由も添えて用紙に書き出しました。その後、2人1組になり、書き出した「対立」の内容について話し手と聴き手に分かれ、「アクティブリスニング」を実際に体験しました。 <「アクティブリスニング」のポイント> @ 事実をそのまま言い換える:理解できているかどうか確認する。 A 相手を促してどんどん聴く:「君の意見も聞きたいんだけど」など、相手にしゃべらせるようにする。 B 相手に注意を傾ける:全身で聴く。 C 相手の感情をよく考える:相手の気持ちに共感できるように。 <進め方> @ 各自で、自分が一番頭にきた「対立」の場面を、理由、相手の態度、何がそんなに怒れたのか、どこが気に入らなかったのか等、詳細に書き出しました。 A その後、2人1組で話し手と聴き手に分かれ、話しては書き出した「対立」の場面について話し、聴き手はアクティブリスニングをしました。 B 話し手と聴き手を交代し、@〜Aを行いました。 |
アクティブリスニングの様子 @ | アクティブリスニングの様子 A |
<まとめ> | ||
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(3)みんなでバカンス! 〜 交渉と合意形成 〜 | ||
ファシリテーターの山中より説明を行いました。 その後、各グループに分かれ、「1つ行きたい場所」を民主的に選ぶことを通して、「対立」の4つの解決方法を学びました。 <「対立」の4つの解決方法> @ 「ウィン・ウィン型」:当事者全員の目標を満たすようなやり方で、対立を解決していく方法。 A 「ウィン・ロス型」、「ロス・ウィン型」:一方が勝ち、一方が負ける方法。 B 「ロス・ス型」:両方の目的が満たされない方法。 <進め方> @ グループに分かれ、まずは各自で「10日間好きな場所に行ってきていいよ」といわれた場合、行きたい場所を1ヶ所だけ思い浮かべました。 A その後、グループ内で、話合いによって、行きたい場所を1つに決めました。 |
グループ内での話し合いの様子 @ | グループ内での話し合いの様子 A |