■ ファシリテーターからの説明の要旨

前回のふりかえりと今回のねらいについて

● 前回のふりかえり
前回は、笹谷先生から「環境基本計画とは何だろう」ということについて講義を受けましたが、第7回までは「参加型のワークショップ」形式での会議を企画しています。
皆さんが、「参加してよかったな」と思えるよう進めて行きたいと思っています。
● 今回のねらい
私たちには、環境基本計画をこれから3年間でつくり上げるという目標があります。「3年間がんばったけれども、できなかったね」では済まされないのです。そのために、市民の方にも参加していただき、行政と市民のパートナーシップによって計画づくりを行っていきます。
計画づくりにおいて、市民の方がいろいろな提案を出してくれますが、それが本当に実行可能なのかを専門的な立場や視点から吟味して、「これはちょっと無理なのでは」といった提案については、この環境まちづくり研究会から「可能にするための方法」といったアドバイスをいただければと思っています。
環境基本計画というのは、ともすると「環境課だけのこと」、「水と緑の課だけのこと」だと思われがちですが、前回の講義でもおわかりいただけたように、環境基本計画というのは、言うなれば「環境まちづくりのための指針」を決めるものです。
「まちづくり」には、自然環境だけでなく全ての要素が入っています。例えるならば、幕の内弁当のようなもので、福祉や教育、開発といった様々なものが盛り込まれていて、私たちの生活をよりよく、過ごしやすくつくり直すものだと思います。そして、様々な部署の方々に関わっていただかなくてはできないものだと思っています。
総合計画に準ずる、「未来の日進をつくるために今何をすべきか」といった行動指針をつくっていくためには、皆さんの協力が不可欠です。是非協力をいただけるとうれしいかなと思います。

今日のテーマは「持続可能な開発」です。環境基本計画をつくっていく上で、一番のキーワードとなるのが「持続可能性」という言葉です。
「何のために環境基本計画をつくるのか」と言うと、この地球環境というのがこれからも持続していくために、「どんな行動計画を持てばよいのか」といったルールを考えていくことです。
今日はその「持続可能性」とは一体どういうことなのかを確認していただくことと、とかく「開発」という言葉を聞くと、自然保護派と開発推進派の対立というイメージを出される方がいらっしゃいますけれども、「環境保護」と「開発」というのは果たして本当に相反する、対立の関係にあるのか、共存はできないのかといったことを一緒に考えていきたいと思っています。
考える方法としては、「参加型のワークショップ」形式でいろいろな意見を出してもらったり、アイデアをまとめていただいたりしながら、皆さんと共有できるような具体的なアイデアにまで行き着くといいなと思っています。
NextBack