■ コンサルタントからの説明の要旨

平成14年度のプロセス・現在の作業・今後の作業 確認(川合より)


 平成14年度のプロセスと現在の位置、今後どんなことをしていくのか、もう一度、皆さんと確認したいと思います。
 まず、環境基本計画づくりが目指しているもの、「2つのミッション」を思い出して下さい。ミッション1は「21世紀にふさわしい環境問題に対する取組として、市民、事業者、行政(市)が一体となり、総合的かつ長期的な『環境指針』を確保すること」。これは計画を作ることを指します。計画は、ビジョン・プログラム・マネジメントで構成されており、今後20年間の日進の環境に対する取組み方針を決めていくものです。しかし、行政計画をつくるだけでは、環境問題は解決しません。市民・事業者が主体性を持って行動していかないと、実効性のないものになってしまいます。そこで、計画に実効性を与えるためミッション2「指針が指針として、『実効性』を持つための基礎をつくること」があります。
 業者まかせなら半年もあればできるものを、日進市では市民と行政共働で3年間かけてつくっています。それは、@自分たちの計画・プロジェクトだという主体性を持つ、A市民と市職員、市役所庁内全体の合意形成をはかる、B市民・行政・利害関係者がパートナーシップで取り組める共働性を持つ、ということを日進市は目指しているからです。

 平成14年度、どんな活動をしてきたかふりかえります。
 最初に、それぞれが抱く日進市の環境課題を出し、それを分類整理して6つの分科会をつくりました。5月末に分科会が発足。たくさんある環境課題の中で、取り組む優先課題を決めたのが6月でした。その後、優先課題に対する調査・学習を進め、12月に成果を発表しました。ワークシートEの重点プロジェクトをつくるのが1月以降の目標です。
 それと平行して全体会活動をしてきました。9〜11月にビジョンを決め、12〜2月にかけて各ビジョンに対する因果関係図をつくり、具体的なプログラムを検討してきました。今後は、これらの成果を基に、3月末を目標に中間報告書素案をまとめていきます。
 それ以外にも、市民まつり・にっしんかんきょう談話会などPR活動もしてきました。
 当初は4時間の全体会でその日の目標が完結できていましたが、最近は作業量が増え、分科会の時間に持ち越すことが多くなり、皆さんの負担感が増したのだと思います。その点は、読みが甘かったと反省しています。また、今やっていることの意味・目的がわからないことも負担感が増す原因になっているのではと思い、もう一度、現在の位置を皆さんで確認しようと思いました。
 今後は、限られた時間の中、出来るだけ皆さんの負担にならない範囲で、最高のものをつくっていけるようなプロセスをつくってきたいと思っています。

 来年度は、マネジメントを強化するために、数値目標をつくっていく必要があります。数値を設定することで、目標の達成度を管理することが出来ます。
 また、広範囲にわたるビジョンやプログラムのうち、何が重点か決めたうえで、実際に動き出せるよう、合意形成をはかったりして実効性のあるものにしていく必要があります。詳しくは運営委員会で協議しながら、来年度以降のプロセスを決めていこうと思います。
 その他、来年度は、環境基本条例をつくるので、そのためのプロジェクトチームをつくり、取り組んでいきたいと思っています。

 中間報告書素案のイメージについては、配布資料「計画のビジョン・プログラム部分のイメージ案」をご覧下さい。この部分が、中間報告書素案の中心になると思います。
 ビジョンのイメージが伝わりやすいよう、各ビジョンにイラストを付けようと、現在、イラストレーターを選出しています。各分科会からビジョンのイメージをイラストレーターに伝え、イラストを制作してもらう予定です。
 現在作成中の因果関係図は、中間報告書素案のプログラム部分に落とし込みます。本日各分科会が発表した因果関係図を、他の分科会の提案を受け、2月8日の全体会で再び検討します。その後、統一感を持たせるため、事務局・コンサルタントで形を揃えます。各ビジョンに対して、@実現のための方向、A基本施策、B具体的プロジェクト提案の三段論法でまとめ、体系的に示す予定です。
 重点的プロジェクト提案については、タイトルかねらいくらいは載せたいと思います。
 この中間報告書素案イメージは、一つの案なので、2月8日の全体会で皆さんの意見をお聞きしたいと思っています。



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