■ファシリテーターからの説明の要旨

前回のふりかえりと今回のねらいについて

● 前回のふりかえり
第6回と第7回との間が空いていたので、とても久しぶりな感じがして、お目にかかれてうれしいなと思うようになってきました。それだけ人間関係が密になってきたのかなと感じています。

今までに計6回の市民会議を終えてきたのですが、皆さん、どんなことをやってきたか覚えていますか。
第1回の「お互いに知り合おう」というところから始めて、第4回では「私たちが思い描く未来の日進」と題し、各自がどんな夢を持っているのかお互いに共有したり、第5回では1日を使って実際に日進のまちに出かけて行き、自分たちの目でいろいろな場所がどうなっているのかということを見たり、人から聞いたりして、地図の上に起こす作業をしてきました。

第6回は「持続可能な開発」という概念を理解する回でした。
循環が完結しているということが、環境にとってとても大事なことである。環境が持続しているためには、生活の中や自然界の中にあるモノの循環が完結していることが大事だけれども、私たちの現実の生活はいろいろなところで循環が途切れているというか、人間の生活活動が循環を途切れさせていますよね。途切れているところで様々な環境問題が起こっていますよね。ということを確認しました。
また、このままずっと開発が続いていくと地球はどうなってしまうのか、地球の視点から環境を見た場合に、今現在は持続不可能な現状ですよということを「地球の数字」というデータで見ていただきました。20世紀は成長を続けてきた地球環境だけれど、もうここにきて限界である。今ある途上国が先進国と同じように開発を進めていこうと思っても、資源、環境容量の面からそれは不可能な状態ですよね、ということを確認しました。

「持続可能な開発」というのは、これから先100年でも200年でもこの地球が同じように存続していけるような形の開発を考えていく。また、人間自体が開発されていくということも大切な視点かもしれませんということを皆さんと一緒に考えました。


● 今回のねらい
今日はいよいよ、最初に皆さんからご要望がありました「そもそも環境基本計画というのはどんなことなのか」を、分かりやすく教えていただく回として設定しました。

最初にこの回を設定しなかった理由は、あるイメージを持って始めたくないという思いがあったからです。環境基本計画というのが最初にあるのではなく、「市民参加でつくる」ということを、まず皆さんと一緒に共有したかったので、「参加ってどんなことだろう」、「みんなでつくるってどういうことだろう」、「環境って私たちにとってどういうことなのか」といった、共通基盤をつくる作業を最初にやってきました。

いよいよ今日は、環境基本計画についての具体的なお話を聞く回として設定してありますので、じっくりと聞いていただきたいと思います。講師である笹谷先生からお話を聞くのですが、机の上に置いてあるカードに「もっと聞きたいな」、「もっと知りたいな」ということがありましたら、1枚につき1つずつ質問事項をメモしていってください。
休憩時間に、壁に貼ってある模造紙へメモしたカードを貼っていただき、それを基にしてさらにお話を深めていこうという回として設定しましたので、よろしくお願いしたいと思います。

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