■ コンサルタントからの説明の要旨

平成14年度活動計画において、現在どのプロセスにあるかの再確認と今後の予定について(川合より
 資料No.1の3・4・17ページを使って説明します。
 まず、3ページ「平成14年度全体活動計画(7月以降)」で、現在のプロセスを確認します。10月末までを分科会の調査・学習期間のめどにしていました。11月は、それらを検討・議論した上で、具体的な事業提案をまとめていく折り返し地点です。もちろん調査・学習はこれからもずっと続くのですが、これからは少し視点を変え、そろそろ環境基本計画の中身をつくっていくという意識を持っていただく、重要な時期に入ったといえます。
 では、これからどのように計画書をつくっていくのか、分科会活動はその中でどのような位置付けなのかを説明します。
 今後の全体会では、12月に「計画の骨子案@」、1月に「計画の骨子案A」作成を予定しており、この期間に計画の骨組みをつくります。その後、2月に「分科会素案提案中間発表」を行い、分科会として何らかの成果をまとめます。本年度最後である3月29日の全体会で、市民ネット・まち研の活動のまとめとして「環境基本計画中間報告書(素案)」を作成し、市民の皆さんに広く知っていただくことを目指しています。
 そのために、今後どのような計画書をつくっていくのかというイメージを持って、作業を進めていただきたいと思います。4ページ「計画策定作業と分科会作業」をご覧ください。
 9〜11月の全体会で、ビジョンの策定作業として、理想とする日進市の環境や社会の状態・イメージを出し合い、それを分科会ごとに10程度のビジョンにまとめてきました。今日の全体会ではそれらを全体で確認し、合意を目指します。それと平行して、これまで分科会では、参加者の関心から課題を探り、調査・学習を進めてきました。現在は、その中から是非とも実現したい、または実現すべき施策や事業の提案・検討をしています。
 これまでの分科会・全体会の成果を、どのように計画書にまとめていくのか――緑分科会がまとめたビジョン「市街地に木陰のある道路が続いている」を例に考えます。このビジョンに対して緑分科会では、行政による整備だけでなく、民有地から伸びている庭木も街路樹になるという発想でプログラムづくりを進めています。このように、ビジョンを達成するために何が必要なのかを、できるだけたくさん考えていってほしいと思います。
 もう一つの視点は、抽象的なビジョンに、ものさしや数値目標を設けることでより具体化し、皆さんの共有意識を高めようとするものです。例えば「緑の道」なら、道が整備されている延長・割合を数値で示すことで、目標がはっきりしてきます。そうすることで、ビジョンの実現に向け、市職員の方とも、より具体的な議論ができるのではないかと思います。こうしたプログラムの策定を、12月から来年1月にかけて行います。
 その後、そのプログラムを「いつ・どこで・誰が・どのように」実現していくのかを考えていきます。行政にばかり実現を求めるのではなく、市民がどのように協力し関わっていくのかまで考えなければ、そのプログラムは実効性のないものになってしまいます。
 ただし、すべてのビジョンに対し、具体的なプログラムを決めていくのは、現段階では難しいと思います。そのために、これまで各分科会で調査・学習・検討した結果を基に、これだけは優先して実行するという「重点プロジェクト」をつくり、計画書の中に盛り込んでいくことを今後の分科会活動の目標にします。その基になるものが、これから分科会でつくっていくワークシートEの事業提案だと思っていただけたらと思います。マネジメント(体制や進行管理について、実際に機能するような仕組みをつくる)まで視野に入れたプログラムを一つでも多く考えていくことが、実効性のあるプロジェクトを計画書に盛り込んでいくことになります。
 最終的な計画書は、来年度末にまとめますので、まだこれからもプロジェクトづくりは続けていくのですが、対外的にアピールしていくための一つの区切りを来年1月末だと考えて、分科会活動を進めていただけたらと思います。
そのまとめ方として、17ページにワークシートE「事業提案シート(記入例)」を載せました。各分科会が事業提案をまとめる際の参考になればとつくったものなので、同じようにすべて記入する必要はありません。分科会で独自の項目をつくるなどしていただいても結構です。来年1月末までに、各分科会でこの事業提案シートが一枚でも多くまとまればいいと考えています。

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