● 日本は原子力アレルギーだと言いますが、事故のリスクとCO2が発生しないことに関しての評価はどうなっているのですか。 |
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回答 |
原子力推進側はCO2が出ないの一点張りで、廃棄物処理をする時にはいろいろな機材等を使いますのでエネルギーが要ります。 処理のために何かをしようとすればCO2が必ず出ます。CO2に寄り掛かって原子力発電のリスクを回避するのであれば、きちんとリスクベネリット分析を行うべきであり、それだと肝心なCO2の分析がうまくいきません。CO2を減少させる方法はいくらでもあるのに、原子力発電に頼ってCO2を減らしたというのは少しおかしいと思います。 今の日本はエネルギー需要予測が上向きですから、万博絡の新エネルギー導入計画というものがあります。その中では、1990年から見た2010年のエネルギー消費量は185%と予想され、そのうち165%が風力や太陽熱を利用したものにしたいとされています。 まず、エネルギー需要予測そのものを根底から変える努力が先であり、新エネルギー導入は2の次、3の次に考えるべきです。 ですが、原子力発電についてのリスクは増えてくると思います。その理由としては、日本の若者が原子力発電について勉強したがらないため、原子力発電の現場でも有能で前向きな人がいないということがあります。こうした状態で原子力発電を稼動させているのは危ないと思います。原子力発電を止めるためにも、原子力発電について勉強してほしいと思います。 |
● 原子力発電は大都会の真中に置くべきだと思うのですが。 | |
回答 |
なぜ田舎にあるのかというと、社会全体として見ると一番リスクの少ない立地になっているからです。簡単に言えば、事故があったときになるべく死人が少ないようにへんぴな場所に置こうということです。 また、個の問題と集団の問題とでは利益の方向が違うため、統計学的に処理をした答えと、個別に計算した答えとでは違ってしまうのが普通です。このズレは、社会普及そのものが原因だと思います。 |