今日のワークショップについて(まとめ)

●「未来のための過去の共有」
「フューチャーサーチ会議」の中で最初に行われる、「30年前を思い出して共有してみる」という作業をしてみたいと思います。
今参加されている皆さんの中には、「昔の日進を知らないよ」という方もいらっしゃると思います。30年前の日進にいらっしゃらなかった方は、人づてに聞いたことから、また、知っている人から情報を得て学んでいただきたいと思います。
自然環境だけでなく、社会、交通、教育、福祉、経済はどうだったかなあと思い出していただき、知っているだけのことを模造紙に書き出していただきたいと思います。
できるだけたくさん、「日進の30年前」というのを共有したいと思います。
皆さんにお配りしてある、昔と今の日進の地図を見ながら思い出していただいてもよいし、何でも構いませんので、思い出せるだけのことで結構ですから「日進の30年前」を書き出してもらう作業を行いたいと思います。


●「地元の方からの情報提供」
今日いらっしゃっていただいているのは、加藤金洋(かとう かねひろ)さんです。
「東部丘陵の自然を守る会」を代表していらっしゃいます方で、そのお話を伺いたいと思います。
次に、伊藤勇(いとう いさむ)さんです。テーマとしては不法投棄について、今と昔の話を伺いたいと思います。
最後に、村瀬公壽(むらせ きみひさ)さんです。テーマとしては、高松池と折戸の湧き水についてお話を伺えるとよいかなと思います。
このテーマ以外で、皆さんが「聞きたい、知りたい」ことがありましたら、お話を聞く中で質問をしていただければよいかなと思います。

今から45分程度を使って、3つのグループに分かれて、情報を提供してくださる方を囲んで、ざっくばらんにお話をしていただけるとよいかなと思います。
皆さんがお書きになった「30年前の日進」という模造紙をお持ちになって、グループに分かれていただきたいと思います。それを基にして、お話を伺ってください。


●「フィールドへ出よう!」
「現状を把握する」、「具体的な環境資源を探す」ことよりも、「一体私たちにとっての資源とはなんだろう」ということを見てきていただきたいと思います。
できれば、行った先々で出会われた方に「30年前の日進はどんなでした」、「これからどうなるとよいと思いますか」といったようなことを、是非、インタビューしていただき、他の人からの情報も得られるといいなと思っています。


●「環境資源とは?」
先程書き出した「30年前の日進」に、「インタビューして聞いたこと」、「歩きながら思い出したこと」があれば書き足してください。

「日進にとっての環境資源、宝ものは何か」といった視点で、考えながら歩いてきてくださいということでしたが、「これから先20年後の日進はどうなっているとよいか」ということを考えた上で、個人個人でカードに書き出していただきたいと思います。
目に見える資源、あるいは目に見えない資源といったものもあったと思います。できるだけたくさん、「これからの日進が持続可能なためにはどういったものが必要か」と思われるものを、カードに書き出していただきたいと思います。
また、いろいろなお話を聞きながら現場を見る中で、「何をそのとき思い、どんな感じがしたのか」ということもふりかえりながら、考えてみてください。

模造紙に各自が書いた「宝もの」を貼り出していただき、同じものはまとめて、整理していただきたいと思います。またその際には、是非、3人の情報提供者の方も一緒に参加していただきたいと思います。

今日は「日進市の環境資源を探そう」という共通のテーマでしたが、情報提供者の方のテーマも、見に行く場所もそれぞれ違うので、見てきた、感じられた「日進の環境資源」というのは各グループ少しずつ違うと思います。
「30年前の日進にあって今ないもの」というのは、おそらくたくさんあったと思います。もし、この場で「日進の環境資源」ということに目を留めなかったとしたら、この20年先の日進に、今日見つけた「日進の環境資源」というものはおそらくないと思います。
私たちが「これが環境資源だよね」ということを確認し、できるだけ多くの人と「これは大事なものだよね」ということを共有できることが、20年先に「日進の環境資源」を守っていられるかということにつながっていくと思います。
そういったつながり、プロセスをつくっていくことが大事だと思います。
先程、伊藤勇さんから、「もう少し早くこの会を知っていたら、池が1つ守れたんだよ」という話を聞いてから、もしかすると、この会がつくる環境基本計画というものが、「日進の環境資源」を守るための1つのガイドラインになるのかなと思いました。

途中ご都合で村瀬さんはお帰りになりましたが、最後までご参加いただいた加藤さんと伊藤さんにもう一度お礼を申し上げたいと思います。これからもいろいろなところで関わっていただき、ご助言いただきたいと思います。ありがとうございました。

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