ワークショップについて
● 平成14年度のねらい/到達点/作業
1つ目のねらいである「平成14年度のねらいと到達点、作業内容・方法」を、グループごとに確認していただきたいと思います。
前回と同じく、今日配布した資料「環境基本計画(づくり)のめざすもの」を見ながら行います。この資料の1〜2ページと4〜5ページまでの中に、「平成14年度のめざすもの」などが書いてありますので、まずは一人ひとりで読んでください。

グループの中に一人ずつ「運営を考える会」のメンバーが入っています。つまり、グループに一人は「平成14年度のめざすもの」を理解している人がいるということです。
それに加えて、前回参加した方も確認していますから、他の方の疑問に答えられると思います。そこで、今日初めて参加した方は、読んでいて「はっきりしない点」、「わからない点」を、情報を持っているメンバーに聞いていただきたいと思います。

「今年度はどんなグループ、どんな体制で、いつまでにどんなことをやっていくのか、どんな方法でやっていくのか」が書いてあります。読んでいただくと、「平成13年度は何をやってきたのか」もわかりますし、「何をやっていけばよいのか」ということが具体的に見えてくると思います。

● ミニレクチャー  〜 環境基本計画の他都市事例から学ぶ 〜
平成13年度市民環境ネットを開催した当初から、皆さんより「他都市の成功事例を見せてほしい」という要望が多かったと思います。では、今までなぜ出さなかったかというと、それを最初に見ると同じようなテーマ、内容、イメージができてしまうからです。
しかし、日進市独自の環境基本計画をつくるために今まで話し合ってきましたので、もう同じようなものはできないだろうと思い、有効なポイントだけ取り入れた「いいとこ取り」をして、計画づくりに活かしていただけたらよいかなと思います。

@ 瀬戸市環境基本計画 全体抜粋について
・ 瀬戸市を抜粋した理由は、実効性とう点では疑問ですが、計画としてよくできているからです。一般的な形式という視点で抜粋しました。

A 春日井市環境基本計画 計画推進の章について
・ 春日井市については、まだ公表前で取扱注意の資料ですが、「計画推進の章」のみ抜粋してあります。つまり今回の分科会テーマでも「社会の姿」という面が半分程あります。
・ その理由は、推進する仕組みである「社会」や「個人」がどうあるべきかを計画の中で重きをおくべきではないかと思うからです。今までの計画ではそういったところが非常に薄く、例えば、「市民、事業者、行政が協力してやっていきましょうね」というコメントだけで終わっていました。そうではなく、具体的にどうつくっていくのか、実際にとっかかりがあるのかといったことを、社会の分科会では考えていってほしいと思い、春日井市の例を載せました。
・ 春日井市ではその部分をより深く検討し、載せています。市民、事業者、行政の連携による推進体制のあり方や庁内の進行管理のあり方など、かなり詳しく踏み込んだ記述をしています。しかし、これについても実際動いていくかどうかはこれからのことです。
・ 春日井市でもこれから「環境まちづくりパートナーシップ会議(仮称)」というのを立ち上げていく訳ですが、実際機能していくかは市民や行政にかかっています。

B 豊中市環境報告書(99年度年次報告書) 抜粋について
・ 実際に取り組んでいる例として、環境基本計画書策定後の進行管理をまとめた環境報告書を抜粋しました。
・ ここでは市民組織が立ち上がっており、行政が毎年の市民組織の活動を公表し、その活動に対する提案があり、その提案に対して行政が対応するというキャッチボールを毎年行っている事例です。なおかつ、市民活動の大きなくくりとして「豊中市市民環境会議」というのがあり、その中の4つの部会活動についてもこの報告書に載せています。また、「市民が率先している」事業と実施状況も載せており、その中から一部を抜粋しました。
・ 例えば、9ページにある瀬戸市の事例を見ると、「リーディング(環境基本計画の中で率先して実施する)プロジェクト」が載っています。このように事業スケジュールを決め、どんな手順を踏まえて取り組んでいくかをまとめています。各分科会でもこうしたプロジェクトや具体的に今後自分たちで取り組んでいきたい、もしくは行政に是非ともこういう手順でやってほしいというプロジェクトを一つつくっていくと、その後の計画がよりスムーズに進めていきやすくなります。そのプロジェクトが一つの先導役となって、他の事業も連なって動いていくとことがあります。
・ もっと言いますと、「(仮称)ふれあいの森の整備」というプロジェクトは、日進市でいう東部丘陵に当てはまります。日進市では、今年度から「憩いと創造の森事業」を市民参加で行っていこうとしていますので、分科会活動の中にこうした具体的な事業への参加も交えながら、実体験を持ち、計画の中でどう取り組んでいくかということも考えられると思います。

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