■ ファシリテーターからの説明の要旨

前回のふりかえりと今回のねらいについて
● 前回のふりかえり
平成13年8月から始まりました、この「にっしん市民環境ネット」も今回で第13回を迎え、平成14年3月に第15回までの開催を予定しています。
後残すところ、今回を含めて3回となりました。この3年間のねらいは、「市民参加」で「行政とのパートナーシップによる環境基本計」を策定することです。
しかし、最初の半年間は「ファーストステップ」ということで、自分の関心ごとからは少し離れて様々な視点から環境というものを見てみましょうということと、これから皆さん方で協力して環境基本計画をつくっていくわけですので、「市民参加とは何か」について、権利主張型や行政批判型ではなく、提案型で会議を進めていくための準備期間として設定しました。

4月から始まる「セカンドステップ」は、皆さんがテーマごとに分科会をつくり、個別に活動しながらも何回かの全体会を行って分科会をまとめていくのですが、今はその「セカンドステップ」への継ぎ目の期間に入っています。
今年に入ってからは、「参加について学ぶ」、「環境概念について基本的なことを学ぶ」ということよりも、「セカンドステップ」につなげるための具体的な数的データやレクチャー等を織り込みながら進めている段階です。

前回は、私たち「にっしん市民環境ネット」のメンバーだけでなく、「日進市の一般市民の意見を抽出するためにはどんなことを誰に尋ねたらよいのだろうか」と題し、日進市の一般市民の意識を知るためのアンケート調査項目をつくってみる一日を設けました。なかなか一日という時間の中で全てつくってしまうことは難しいのですが、これから分科会に分かれて環境基本計画をつくっていくことによって、影響を受ける人々にはどんな立場の人がいるだろうかまとめてみたり、どんなテーマについて尋ねていけばよいのだろうかを皆さんで考えたり、様々な立場の人に様々なことを聞くとしたらどんな内容を聞けばよいだろうか、どんな情報を得ていけば私たちの環境基本計画をつくるときに役立っていくのかを目的に、皆さんで一緒にアンケート調査項目の内容を考えました。

● 今回のねらい
今回は、「日進のデータを読み解く一日」と題し、今までは環境概念の理解に留まっていたわけですが、もう少し具体的に、今まで調査されてきた資料やデータ等を読み取り、日進の現状を把握してみることがねらいです。

漠然とした環境概念ではなく、調査結果を基にして、「日進の現状はこんなデータとして現れてますよ」ということを、5つほどのカテゴリーに分けてレクチャーします。午前中はそれぞれのカテゴリー別に事務局スタッフがレクチャー講師となり、「このデータはこのためにとったんだよ」という説明を行います。午後からは膨大なデータを基に、カテゴリー別にグループで分かれ、カテゴリーごとの資料を読み解き、「この資料から何が言えるのだろうか」、「どんなことがわかるのだろうか」について、皆さんと一緒に分析していきたいと思っています。

一つのデータからでは見えてこないことでも、複数のデータを重ねてみるとわかることや言えること、また、未来に対して予測できること等がありますから、じっくりと1時間半ほどの時間を使って分析し、見えてきた課題について共有していきたいと思います。

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