■ ファシリテーターからの説明の要旨

前回のふりかえりと今回のねらいについて
● 前回のふりかえり
これから半年間に渡るワークショップのファシリテーターをさせていただきたいと思っています。全7回を企画していますが、私がコーディネートする回は「参加型」という形式で進めていきたいと思っています。
一方的にお話をするのではなく、皆さんと一緒に「環境とは何だろう」、「どうして環境基本計画をつくるのだろう」、「どうして市民と一緒につくるのだろう」、「私たちは何をサポートできるのだろう」ということについて、一緒に考えていくためのプログラムを用意し、時間と進行を管理する人がファシリテーターだと思ってください。

第1回目には、「参加をしながら進めていくのは、どういうことなのだろう」といったことを、実際に体験する時間をつくってみました。そのために簡単な自己紹介ゲームを行ったのですが、よく一般的にやるような名前、所属部署、住んでいる場所といった自己紹介ではなく「環境への想い」、「ゆっくりできる場所」、「懐かしい匂い」といった、自分の周辺ではなく「環境というキーワードを基にお互い知り合いましょう」という自己紹介をグループで行いました。

その後で、「環境とは目に見える環境だけではなく、人間の生活を取り巻く全てが環境ですよね」ということで、目に見えない音、空気感、手触りといったものを含めて環境であるならば「五感を通じて感じる環境」というのを皆さん外に出て実際に感じてきてもらうため、お散歩に出かけていただきました。
「あなたにとって幸せを感じさせる景色はどんなものですか」、「ドキドキするものはどんなものでしたか」といった捜し物をしながら、いつもとは違う視点を持って、しかも目に見える視点だけではなく、様々な他の視点を持って市役所周辺を歩きました。
そして、見つけてきたものをグループの中で共有し、同じものを見つけたのか、それとも全然違うものを探してきたのか、同じものでも違うドキドキするものであったり、ある人にとっては幸せの象徴であったり、人の多様性と、いつもとは違う視点で環境を見て、どんな感じでしたかということを体験しました。

最後は、「参加」ということをふりかえりました。皆さんは今までに様々なものに参加をされてきたと思います。趣味のサークル、お仕事関係のことなど、学校時代から今までいろんなものに参加されてきたと思うのですが、自分が参加をしてきたもので「参加をしてよかったな」と思う会に共通する要素とは、どんなものがあるかをふりかえり、項目出しをしました。
こんな要素があると、人々は集まりに参加してよかったと思える成果が得られた、人と交流ができた、新しいつながりができた、自分に発言する機会があった、自分の意見が受け入れられた、楽しさがあった、喜びがあったというような様々なものが出てきていました。

この全7回の講座で、皆さんが参加するにあたり、参加をし終わった後で「ああ、これは係わってよかったね」と思えるような会をつくっていきたいと思います。

● 今回のねらい
今日は情報提供をしてくださる笹谷先生がいらっしゃっているのですけれども、今日はワークショップという形式より、まずは「環境基本計画というのはどういうものなのか」、知識と言いますか、環境基本計画についてのあらましを押さえたいと思います。

その上で「皆さんがもっと知りたいこと」、「情報として得ておきたいこと」にはどんなことがあるのかということを、笹谷先生のお話を聞いた後で、皆さんから出していただきたいと思います。
お話はこれから60分間聞いていただきます。環境基本計画とはどういうことなのか、市民が参加しながら市民とつくり出すことの意義、また職員の意義といったことをお話していただきたいと思っています。

お話を聞いた後でグループに分かれていただき、話を聞いて、また情報を得て「どんなことがわかったのか」、「私たちは今回どんなことをこの話から受け取ることができたのか」を模造紙にまとめていきたいと思います。
もう一点、「話を聞いてみてもっと知りたいな、ここをもっと深く聞いてみたいな」と思うことを出していただき、「もっと知りたいこと」を中心に、笹谷先生にお話していただこうと思っています。

お話を聞いて「何がわかったのかな」ということと、「もっと何が知りたいのだろう」、「どんな情報がもっと必要だろうか」という2点を頭におきながら、お話を聞いていただけるといいかなと思います。

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